
在日スウェーデン大使館より、2018年の日本・スウェーデン外交樹立150周年の周年行事に参加いただいた皆さん全員にお礼を申し上げます。200件近くのイベントが行われるという刺激的な年になりました。広範囲にわたる質の高いイベントが実施されたことは、日本とスウェーデンの関係が強固なものであることを如実に物語っています。
周年行事のハイライトの一つは4月にあった国王・王妃両陛下の公式訪問です。今まで日本を訪れたスウェーデンのビジネス代表団の中でも最大級の訪日団が随行しました。日本・スウェーデン ビジネスサミットでは、両国の企業の経営幹部が将来のビジネス関係について話し合いました。国王・王妃両陛下の充実した3日間の来日プログラムには文化行事も含まれており、また鎌倉にも足を延ばされました。
科学とイノベーションの分野でパートナーシップを強化することも優先課題でした。10月には京都で「スウェーデンと日本の大学と研究機関の指導者によるサミット」が行われ、その後東京大学で学術交流MIRAI(みらい)のネットワーク会合が開かれましたが、それに合わせて両政府による提携深化の共同声明への署名も行われました。また今年前半には高齢化の課題に焦点をあてたシンポジウムも2件行われました。
そしてひときわ印象的な文化イベントも行われました。スウェーデンが誇る3人の著名人について展示が特に脚光を浴びました。東京富士美術館では「長くつ下のピッピの世界展 ~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち~」が行われ、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では「カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」展が開催されました。インターメディアテク博物館における「ルドベック・リンネ・ツュンベルク——ウプサラ博物学三代の遺産より」と題した企画展では18世紀の自然史学者、ツュンベルクに焦点を当てました。皆さんにも見ていただけたでしょうか。
スウェーデンを代表する現代サーカスグループであるサーカス・シルクールは世田谷パブリックシアターでの『リミッツ/LIMITS』と題した奇抜で衝撃的なショーで、観客にいろいろなことを考えさせました。また音楽月としている9月にはクラシックからジャズ、パンクまで80回以上のライブコンサートが日本各地で行われました。スウェーデンの名門オーケストラであるロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団は、日本を代表するピアニストである辻井伸行との共演を含め、サントリーホールで3回の特別演奏会を行いました。
多くのスウェーデン人と日本人にとって「デザイン」は特別なものです。周年事業のもう一つのハイライトは、東京国立近代美術館工芸館で行われた高名な陶芸作家インゲヤード・ローマンの作品展です。ローマン氏は今まででもっとも評価の高いデザイナーの一人であり、14,000人もの来場者が本作品展を訪れました。スウェーデンはまた東京のデザインの祭典DESIGNART東京2018のパートナーカントリ-に選ばれました。これをプラットフォームとし、様々なスウェーデンのデザインをプロモートすることができました。メインの展示会場では29人の若手デザイナーの革新的な作品が展示されました。
150周年記念の年は終わりを迎えましたが、私たちと同様に皆さまも周年行事を楽しんでいただけたのなら光栄です。個人的にどのようなことがあったかを伝えていただいたり、コメントをいただいたり、あるいはソーシャルメディアで一斉に共有していただくなど、皆さまからいろいろと感想をお聞きできて喜んでいます。皆さまの参加とサポートが今年を成功に導いただけでなく、日本とスウェーデンの友好関係をより強固なものにしてくれました。あらためて大使館一同皆さまに感謝の意を表したいと思います。それではまた近日中にお会いしましょう!
2019年も刺激的な年になること間違いなしです。今後も以下のメディアで大使館をフォローしてください。
在日スウェーデン大使館